『おくりびと』を観た直後、叔母のお通夜に参列した今宵・・・
ここのところいろんなことがあり過ぎて、
今週後半こそは
デイサービスから帰宅する母を連れて
夕方お見舞いに行こう♪と計画していた矢先
叔母が亡くなったと
今朝早く、従姉から知らせが入った。
享年94歳
父よりも25年も長く生きてくれた叔母。
これからもっと、たくさんお話ししたいことがあったのに
いろいろお聞きしたいことがあったのに・・・
10人兄弟の中で、おそらく父のことを一番知っているであろう
大好きな叔母の
棺の中の姿形は
美しすぎる『死化粧』
しわがちっとも見当たらない
とても老人とは思えない綺麗すぎる肌
父にそっくりの目鼻立ち
その、男女とはいえ似過ぎて驚くべき顔立ちに
血筋
を感じずにはいられなかった。
そして
先週末、奇しくも『おくりびと』を観たばかりだったので
なんだか
本木君の感覚で
少しばかり叔母を
お通夜を
親族を
客観的に見てしまっている自分がいた。
神に召されて、死にゆく時
人はここまで
崇高になれるのかと
今日ほど感じたことはない。
≪幸せな死に顔≫ってあるんだなぁって、
それがきっと
その人の生きた証なんだなって・・・
つくづく叔母から教えられた。
家族に恵まれている方はなおさらかもしれない!
お通夜が終わってからの食事会では
昔見た伊丹十三監督の【お葬式】を思い出した。
悲しいんだけど
皆で故人を偲びながら取る食事は
なんだかとっても
ほのぼのしていて幸せな気分になれた。
心から、
やすらかに天に召されてほしいと
参列者全員がそう思っていたからに違いない。
私は久しぶりに出会う親族のことを
とても愛しく感じたし
もっと時を共有したいと何度も思った。
十何年ぶりに再会したのは
叔母や叔父、それにいとこたちで
お互い年は取っていれども
気持ちは子供のころのままの私で接していた。
今
同じ血筋の中で生きていられる
自分の親族たちに
何かとてつもなく熱いものを感じずにはいられなかった。
こんな気持ちに
父が亡くなった15の春に
なっていることが出来たならば
私の人生もまた
全く違ったものになっていたのかもしれない・・・
思えば私も
ずいぶんと年をとったんだなぁ。(笑)
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