『おくりびと』を観た直後、叔母のお通夜に参列した今宵・・・

サファイア玲子こと高木玲子

2011年08月25日 23:57

 

ここのところいろんなことがあり過ぎて、

今週後半こそは

デイサービスから帰宅する母を連れて

夕方お見舞いに行こう♪と計画していた矢先


叔母が亡くなったと

今朝早く、従姉から知らせが入った。


享年94歳
父よりも25年も長く生きてくれた叔母。


これからもっと、たくさんお話ししたいことがあったのに

          いろいろお聞きしたいことがあったのに・・・




10人兄弟の中で、おそらく父のことを一番知っているであろう

大好きな叔母の


棺の中の姿形は


美しすぎる『死化粧』



しわがちっとも見当たらない

とても老人とは思えない綺麗すぎる肌

父にそっくりの目鼻立ち


その、男女とはいえ似過ぎて驚くべき顔立ちに


血筋


を感じずにはいられなかった。



そして

先週末、奇しくも『おくりびと』を観たばかりだったので

なんだか


本木君の感覚で


少しばかり叔母を


お通夜を


親族を

客観的に見てしまっている自分がいた。



神に召されて、死にゆく時


人はここまで


崇高になれるのかと



今日ほど感じたことはない。




≪幸せな死に顔≫ってあるんだなぁって、


それがきっと


その人の生きた証なんだなって・・・


つくづく叔母から教えられた。



家族に恵まれている方はなおさらかもしれない!


お通夜が終わってからの食事会では


昔見た伊丹十三監督の【お葬式】を思い出した。



悲しいんだけど

皆で故人を偲びながら取る食事は


なんだかとっても

ほのぼのしていて幸せな気分になれた。



心から、

やすらかに天に召されてほしいと


参列者全員がそう思っていたからに違いない。


私は久しぶりに出会う親族のことを

とても愛しく感じたし


もっと時を共有したいと何度も思った。



十何年ぶりに再会したのは


叔母や叔父、それにいとこたちで


お互い年は取っていれども


気持ちは子供のころのままの私で接していた。






同じ血筋の中で生きていられる


自分の親族たちに


何かとてつもなく熱いものを感じずにはいられなかった。



こんな気持ちに


父が亡くなった15の春に


なっていることが出来たならば



私の人生もまた


全く違ったものになっていたのかもしれない・・・



思えば私も


ずいぶんと年をとったんだなぁ。(笑)









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